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5.トリスタンとイゾルデ 1

激しい嵐の夜、キャメロット城に立派な竪琴を持った一人の騎士が現れる。

騎士はとても疲弊しており、アーサー王に食べ物と宿を求めた。

騎士はお礼に竪琴を奏で物語を歌いだした。

それは、キャメロット城にもその武勇の噂が届くトリスタンを題材にした物語ということもあって、アーサー王も「円卓の騎士」も姫君達も大きな興味を示して物語に耳を傾けた。






トリスタンは、リオネスのメリオダス王と王妃ブランシュフルールの間に生まれるが、メリオダス王はブランシュフルールを捨て別の女性を求めた。

悲しみにくれるブランシュフルールは我が子を「悲しみの子」という意味の「トリスタン」と呼ぶようになった。
トリスタン&マルク王




成長したトリスタンは自分を騎士として取りたててくれる主君を求めて旅に出るが、トリスタンの類まれな才覚と美しい容姿は、逆に妬みを買い、定住の地を見つけることが出来なかった。





そんなトリスタンをコーンウォールのマルク王は寵愛し、トリスタンはそれを大変に恩に感じ、マルク王に仕えるようになった。









かつて続いていたコーンウォールとアイルランドとの戦いは、コーンウォールがアイルランドへ毎年一定の貢物をすることで和睦がなされた。

コーンウォールはその貢物を送っていなかったが、アイルランドは長いこと黙認していた。


ところが、アイルランドにマーハウスという騎士が現れると、そのあまりの強さからマーハウスは政治的な発言力を増した。


マーハウスはコーンウォールにこれまで滞納した貢物の代わりとして、コーンウォールの子ども3人に一人を奴隷として差し出さなければ、戦争になると脅してきた。


そして、全てを拒否するならば、コーンウォールの騎士が自分と一騎討ちをして勝ってみろと言うのであった。


トリスタンは、マルク王に自分がマーハウスに挑戦をすると名乗り出て、決闘の場に赴く。



対決はトリスタンが圧勝し、マーハウスは瀕死の状態でアイルランドに戻ると間もなく息絶えた。






さて、マルク王は未婚で子がなかった。

そのため、マルク王は寵愛するトリスタンに王位を継がせようとしているのではないかという噂が立つようになる。

ゆえに、マルク王の縁者はトリスタンを疎ましく感じるようになっていった。

トリスタンが、そのような雰囲気をヒシヒシと感じている時であった。


マルク王の頭上を飛んでいた燕から一本の女性の髪の毛が落ちてきた。


その髪の毛は金髪ではあるが、影の中では青みを帯びて、日の光にさらすと炎のように輝き、この世に二つとない魅惑の色彩を放っていた。


マルク王はその髪の毛に想いを寄せるようになり、この髪の毛の持ち主を妻にしたいものだと言い始めた。

トリスタン2

トリスタンは、恩義あるマルク王の想いに報いりたいこと、マルク王の縁者からのあらぬ噂を払拭したいことから、自らがその髪の毛の持ち主を探し出してコーンウォールに連れて帰ると言った。


こうしてトリスタンは様々な武勇を見せながら各地を転々とした。




アイルランドの地は狂暴なドラゴンの猛威に悩んでいた。

そこでアイルランドのアグウィサンス王は、ドラゴンを退治した者には身分を問わず娘イゾルデを与えると布告していた。


トリスタンは、ドラゴンを倒せば、かつてマーハウスを殺したことをアイルランドに赦してもらえると考え、ドラゴンの退治に成功するが、力尽きてその場で昏倒する。


イゾルデは侍女らと倒れているトリスタンを発見して城に連れて帰る。

介抱する中でイゾルデはトリスタンが、かつて叔父マーハウスを殺した騎士であることに気付くが、トリスタンを赦すことにした。



回復したトリスタンは、この金髪のイゾルデこそが、主君マルク王が探しもとめている女性だと気がついた。

一方で、トリスタンは一目見た瞬間に体中が彼女を欲しているのを感じた。



そして、トリスタンはドラゴンを倒したということでアグウィサンス王と会う。

トリスタンは主君マルク王が金髪のイゾルデを求めていること、そして、コーンウォールとアイルランドの友好のために金髪のイゾルデがマルク王妃となることを求めた。


アグウィサンス王は、娘はドラゴンを退治した者に嫁がせるつもりであったが、退治した者の主君に嫁がせることは道理に反していないこと、そして、トリスタンの言うアイルランドとコーンウォールの友好のキッカケにも納得し、金髪のイゾルデをマルク王に嫁がせることを決めた。




トリスタンが金髪のイゾルデをコーンウォールに連れて帰る道中、二人は夢のような時間を過ごした。


お互いに惹かれあっていることは間違いなかった。









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アーサー・ペンドラゴン

Author:アーサー・ペンドラゴン
「アーサー王伝説」関連の物語は著書によって、内容も登場人物の設定までも変わりますが、統一性の高いものを優先しつつ、ストーリーに矛盾や無理が生じにくいように一連の流れを書いてみました。

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