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9.不吉な子モルドレッド

モルドレッドは、アーサー王が王妃グィネヴィアと出会う以前に、アーサーとその姉モルゴースとの間に出来た不義の子であった。

魔術師マーリンは「5月1日に生まれた子供が、アーサーの王国を滅ぼすだろう」と予言した。

モルドレッドは自身の生まれを理解し、不吉な子と呼ばれ、その人格形成は大きく歪んでいった。


成長したモルドレッドは父アーサー王のいるキャメロット城に現れた。


アーサーは快く我が息子モルドレッドを「円卓の騎士」に加えるが、モルドレッドはアーサーの表情が時間にもならないほんの一瞬だけ曇ったのを見逃さなかった。

アーサーにとってモルドレッドの存在そのものが自らの歴史の暗部であった。


モルドレッドはすぐに「円卓の騎士」の筆頭格である「騎士のなかの騎士」ランスロットと王妃グィネヴィアが不倫関係にあることを気付いた。



一方、アーサーは、不倫は死刑という法律を王自らがないがしろにするわけにもいかず、しかし、親友ランスロットと妻グィネヴィアを殺したくなく、嫉妬心を抑えて気付かないふりをしているアーサーに対して、モルドレッドは度々「父上は気付いているはずです。」とプレッシャーをかけ、来るべき日に決断を鈍らせないように伏線をはっていた。






密会突入

そして、ついにモルドレッドの計画によって、ランスロットとグウィネヴィアの不倫関係の現場がおさえられた。



ランスロットは命からがら逃亡するも、グウィネヴィアは捕らえられた。




この時、抵抗するランスロットに12人の騎士が殺害され、その中にはガウェインの息子ロヴェル、フローレンス、ガングラン、さらにガウェインの弟アグラヴェインが含まれていた。







もはや観念したアーサー王は、妻グウィネヴィアの死刑を宣言した。

ランスロットのグィネヴィア救出




こうして、王妃グィネヴィアの死刑が宣告されるが、処刑の日に現れたランスロットが圧倒的な武勇と超人的な馬術でグィネヴィアを救出するのであった。







そして、この時も、ガウェインの弟ガヘリスとガレスがランスロットに殺される。








アーサーはすぐにランスロット討伐に乗り出した。




しかし、多くの尊敬を集めるランスロットに味方する者も多く、アーサー軍とランスロット軍の戦いは激しいものとなる。




ランスロットとガウェインは親友同士であったが、弟達の仇を討たんとするガウェインはランスロットに一騎討ちを申し出た。

ランスロットはガウェインの弟達を殺してしまった負い目から思うように戦うことが出来なかった。

それでも「円卓の騎士」を代表する二人の戦いは、ふいに近寄れば巻き込まれて命を失いかねない凄まじいものであった。


激戦の末、ランスロットはガウェインを返り討ちにする。

ランスロットは体力を激しく消耗したが、親友を手にかけた事による精神の消耗はそれ以上であった。




心身共にすでに限界の域に達していたランスロット、ランスロットの消耗を心配するグィネヴィア、ガウェインまで失い被害の拡大を危惧するアーサー王、なにより3人とも自分達の三角関係が原因で多くの犠牲が出ていることが忍びなかった。


それぞれの思惑と良心の呵責の結果、グィネヴィアの死刑を取り消すことを条件に彼女をキャメロット城に返還し、戦いに終止符を打つことになった。









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10.アーサー王の最期

モルドレッド






グィネヴィアが先にキャメロット城に到着すると、留守を任されていたモルドレッドは強引にグィネヴィアを自分の妻にし、自らが新たな王であると宣言した。





モルドレッドがアーサーへの謀反軍を起こすと、キャメロット城の繁栄を妬んでいた周辺の豪族や諸侯が次に次にモルドレッドに味方した。







モルドレッド軍とアーサー軍はカムランの地で衝突し「カムランの戦い」は、これまでこの地上で起きたいかなる争いよりも激しく凄惨なものとなった。







そうして、多くの犠牲を出しながら、モルドレッドとアーサーが直接対峙した。

How_Mordred_was_Slain_by_Arthur.jpg



アーサーの槍がモルドレッドの腹を貫通した刹那、モルドレッドの剣は渾身の力でアーサーの脳天を叩き割った。





モルドレッドは即死し、アーサー王もすでに虫の息であった。





息絶え絶えのアーサーは、数少ない生存者であったベディヴィエールに、自分を近くの湖にある小舟に寝かせるように命じた。





小舟に横たわったアーサーは言った

アヴァロン



「私はアヴァロンに行って、このひどい傷を癒さなければならない。しかし、いつの日か、この世界が窮地に立ったとき、私は戻ってくる。それがいつなのかは私にも分からない。ただ、それが遠い先であることは間違いない。」






一方、グィネヴィアは、残りの長い人生を修道院で過ごすことを決意する。




時しばらくして、キャメロット城の滅亡を知ったランスロットが、グィネヴィアのいる修道院に現れ、ランスロットが再びグィネヴィアを求めると、グィネヴィアは身を引き「いいえ。もう二度と…。」と答えるのであった。



その後、グィネヴィアは終生、修道院で自分の恋が招いた戦いで失われた多くの命に対して祈り続けた。









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プロフィール

アーサー・ペンドラゴン

Author:アーサー・ペンドラゴン
「アーサー王伝説」関連の物語は著書によって、内容も登場人物の設定までも変わりますが、統一性の高いものを優先しつつ、ストーリーに矛盾や無理が生じにくいように一連の流れを書いてみました。

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