スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

7.「円卓の騎士」に新世代

パーシヴァルは母の手で、田舎でひっそりと育てられたが、ペリノア王の息子であった。

ペリノア王は、アーサー王とロット王が戦っていた時に、アーサー王に味方してロット王を殺した。そのペリノア王は、ロット王の息子ガウェインに殺される。

パーシヴァルの母は、そうした騎士同士の軋轢や因縁に息子が巻き込まれるのを嫌った。

実際に、パーシヴァルの兄であるラモラックは父ペリノア王の仇を討とうとして命を落としていた。


ウェールズの森で育ったパーシヴァルは素朴で天真爛漫な少年に育ち、パーシヴァルの母はささやかな幸せを感じていた。

パーシヴァル1



ところが、パーシヴァルが15歳の頃、家の近くを騎士達が通るのを見掛けるのであった。




パーシヴァルはキラキラと光る鎧、優雅な馬の足跡、騎士達の逞しいシルエット、そして、その中にいたランスロットの放つ言葉にならない存在感に、身震いするほどの憧れを抱いたのであった。




パーシヴァルの母は息子の様子を目にして、来るべき時が来たのだと観念した。
パーシヴァルは残念がる母に胸を痛めながらキャメロット城へと向かった。





アーサー王と「円卓な騎士」は、パーシヴァルの明るく純粋な人柄と森で培った身体能力を大いに気に入り「谷を駆け抜ける者」と呼んで歓迎した。



「円卓の騎士」となったパーシヴァルは、ある時、アーサー王の盃を奪った無礼な騎士を追いかけることになった。


すると、出陣するパーシヴァルに、誠の騎士にしか微笑まないと評判の乙女クンネヴァールがパーシヴァルに微笑んだ。




ケイは日頃から、田舎育ちでみすぼらしい格好をしているパーシヴァルをバカにしていたので、クンネヴァールが微笑んだことに癇が障り、彼女の頬を打った。



パーシヴァルはアーサー王の盃を取り返してくると、ケイを力ずくで懲らしめてクンネヴァールに謝罪するよう求めた。




パーシヴァルの登場からしばらく「騎士のなかの騎士」ランスロットの息子ガラハッドがキャメロットに姿を現した。

ガラハッドは、アリマタヤのヨセフの末裔カーボネックのエレインが、魔法の薬の幻覚によって自分を王妃グィネヴィアと誤認させランスロットと一夜を共にしてできた子であった。


多くの武勇を誇った「円卓の騎士」は今なお最高の騎士集団ではあったが、主要メンバーの高齢化に伴い、最も輝かしい時期が過ぎていることは皆が感じていた。


ガラハッドは、そんな折に現れた過去の栄光ではない全く新しい可能性であった。









かなり簡略化し、玄人向けではないけれど深い、歴史や伝説などを表現するブログ

「円卓の騎士」一覧(アーサー王伝説)

歴史や伝説の偉人を5行で表現するブログ




神話 ブログランキングへ
スポンサーサイト

8.聖杯探求

キャメロット城との縁も浅からぬペレス王は、かつて受けた刃の傷に苦しみ、王が病むことによって、国の運営が不十分な状態になっていた。そのため、肥沃だった国土は荒れ地が目立ち、治安は大きく乱れていた。


アーサー王と「円卓の騎士」は、このガラハッドの登場を機に、悲願である聖杯探究に乗り出すことにする。

聖杯の性質は多くの謎に包まれているのだが、病の治癒などの功徳が言い伝えられていた。

そして「純潔」「謙遜」「忍耐」の徳を備えた騎士のみが聖杯探究に成功するとも言い伝えられていた。



「円卓の騎士」は聖杯を求めて、各々の冒険に旅立っていくが、その多くが心身に大きなダメージを負ってキャメロット城に戻ることとなった。

そして、命を落とす者も少なくなかった。



ガウェインはランスロットの弟エクトル・ド・マリスと行動を共にした。

旅の途中で二人は「慈悲と自制心と真理が足りない者は聖杯に辿り着けない。」という神の声を聴く。

ガウェインは、慈悲と自制心と真理が完璧でないがゆえに、仲の良い「円卓の騎士」ユーウェインを襲ってくる敵と誤認して殺してしまう。

ガウェインの聖杯探求の冒険は早々と幕を閉じた。




ガラハッドは「世に最高の騎士」のみが手にすることが出来るという、アリマタヤのヨセフの息子が作った鮮血に染まった新雪のような白地に赤い十字の紋章の盾を手に入れていた。
ガラハッド3

そのガラハッドがある城に向かおうとすると、通りすがりの老人が、あの城に立ち寄る騎士は必ず殺されるので別の道を選ぶように勧められる



その昔、その城は、屈強な7人の騎士が乗っ取り、近くに住む乙女達を、近くを通る乙女を、乙女という乙女を捕えて、閉じ込め続けているため、乙女の城と呼ばれるようになった。


ガラハッドが老人の忠告を無視すると、7人の屈強な騎士に襲われるが、ガラハッドは7人の騎士をこともなく打ち倒し、閉じ込められていた乙女達を解放した。





その後、ガラハッドは、パーシヴァル、ボールスと合流し、さらにパーシヴァルの妹ディンドランとも少しのあいだ行動を共にすることになる。

4人は聖杯がコルベニクス城にあることを知る。
船ガラハッド

コルベニクス城を目指す道中、ガラハッドの剣の剣帯はボロボロになっていたが、ガラハッドの剣の剣帯は罪なき乙女が自身の最も大事なもので作ったものでなくてはならなかった。



ディンドランは罪なき乙女だったので、彼女は少年のように頭を刈ると大事な髪の毛でガラハッドの剣帯を編む。




ガラハッドはディンドランにひざまずくと「私はそなたの騎士です。永遠に。」と言った。




その後、呪われた老女を助ける為に自らの命を差し出したディンドランは、自分の墓は聖都サラスに作って欲しいと願いながら息をひきとる。








さて、「騎士のなかの騎士」ランスロットは一足先にコルベニクス城に到着していた。

しかし、ランスロットは神の意思によって聖杯との接触を阻まれてしまう。

圧倒的な武勇と高潔な精神を持ちながらもランスロットは王妃グィネヴィアと不倫関係にあった。


聖杯に触れられるのは完璧な騎士だけだった。




ペレス王
ガラハッド、パーシヴァル、ボールスの三人はコルベニクス城で聖杯に辿り着くと、聖杯の功徳によってすぐにペレス王の傷を癒した。

こうしてペレス王は復調し、国は再び繁栄を取り戻さんとした。



三人はさらに聖杯を聖都サラスへと運ぶことになる。

その道中でも様々な困難に見舞われるが、三人はどうにか聖杯を聖都サラスまで持ち運ぶことに成功した。





すると、聖杯は最後にガラハッドのみを選んだ。



ガラハッド8ガラハッドは神々しい光に包まれると、この世では見えない色彩に見とれ、この世では嗅げない芳香を嗅ぎ、この世では聴くことの出来ない旋律に酔いしれ、やがて魂は肉体の束縛から解放され、圧倒的な快感と歓喜と共に神々のもとに召されるのであった。


パーシヴァルとボールスはその眩い様子を祝福と憧憬を持って見守った。

ガラハッドの遺体は、パーシヴァルによってディンドランの墓の隣に埋葬された。











神話 ブログランキングへ
プロフィール

アーサー・ペンドラゴン

Author:アーサー・ペンドラゴン
「アーサー王伝説」関連の物語は著書によって、内容も登場人物の設定までも変わりますが、統一性の高いものを優先しつつ、ストーリーに矛盾や無理が生じにくいように一連の流れを書いてみました。

カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。