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2.ガウェインと緑の騎士

全身を神々しい緑色の衣装に身を包み、その姿は巨体というより巨人ような騎士が、遠い田舎から「円卓の騎士」の武勇を耳にしてキャメロット城を訪れた。


その緑の騎士は噂に名高い「円卓の騎士」がどんなものなのか知りたいと挑発してきた。



そうして、緑の騎士は、手にしていた大きな戦斧を自分の首に振りおろし、一年と一日後に、今度は自分に同じことをさせると誓える挑戦者を求めた。



誰も名乗り出ないので、緑の騎士が高笑いと共に侮辱的な言葉を「円卓の騎士」にあびせるので、アーサー王が挑戦しようとすると、それを制するようにガウェインが名乗り出た。




こうして、ガウェインが戦斧を緑の騎士の首に振ると、緑の騎士の頭は胴体から離れる。




ところが、胴体は離れた頭を拾い上げると「一年と一日後に待っている。」と言い残して去って行く。



それからの一年近く、ガウェインは死刑執行を待つ心持ちで苦しい苦しい時間を過ごすことになる。






約束の日の3日前から、ガウェインは約束の場所まで2時間ほどの距離にある館で過ごす。

親切な館の主人は3日間、ガウェインのために狩りに出た。


一方、館の主人が狩りに出ると、王妃グィネヴィアよりも美しい館の奥方がガウェインを誘惑する。


ガウェインは「親切なご主人を裏切れない。」と奥方のプライドを傷つけないように、礼儀正しく丁寧に断った。


そんなことが3日間繰り返された。


ガウェインの約束



そうして、約束の日にガウェインが緑の騎士に会いに行くと、緑の騎士はガウェインの首に戦斧を振り落とす。




戦斧はガウェインの首をはずして頬をかすめた。





ガウェインが頭を上げると、緑の騎士は館の主人に姿を変え「誘惑と恐怖に打ち勝った君を赦そう。」と言うのであった。










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「円卓の騎士」一覧(アーサー王伝説)

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3.ランスロット登場

ランスロットの父ベンウィックのバン王は、アーサー王のブリテン統一戦に兵を送ったフランスの領主であった。

バン王は、それによって戦力が低下したところを狙われて滅ぼされてしまう。


落城から逃げ出したランスロットの母エレインが、湖で一息つくと、湖の乙女ヴィヴィアンにランスロットはさらわれる。


後に「騎士のなかの騎士」になることが運命づけられていたランスロットは、湖の乙女ヴィヴィアンに育てられ「ランスロット」という名前を与えられた。


成長したランスロットはアーサー王の「円卓の騎士」に加わるべくキャメロット城に現れた。


アーサーはランスロットがベンウィックのバン王の息子で湖の乙女ヴィヴィアンに育てられたことを知ると歓迎の意を示した。


この時、ランスロットはアーサー王の高い精神世界に心底惚れ込んだ。

Guinevere.jpg




一方で、この時、ランスロットと王妃グィネヴィアは視線が絡まりあったまま、互いに離れようとはしなかった。



その後、二人は不倫関係となっていく。






圧倒的な武勇と高潔な精神をもつランスロットは多くの女性から愛され、ランスロットを想うあまり命を落とす女性もいた。




カーボネックのエレインは、この国で最も美しいという評判が原因で、モーガン・ル・フェイの恨みを買い、魔法の力で、熱湯で茹でられ続ける苦しみを受けていた。


ランスロットがそれを助け出したことにより、カーボネックのエレインはランスロットに恋をする。

カーボネック

しかし、グィネヴィアへの一途な想いにおおわれているランスロットには、若く美しい女性の切な恋も届かなかった。


カーボネックのエレインは、魔法の薬の幻覚によってランスロットに自分を王妃グィネヴィアと誤認させて、ランスロットと一夜を共にする。


これによって誕生するのが「世に最高の騎士」ガラハッドであった。





アストラットのエレインは、身分を隠して槍試合に参加しようとしていたランスロットと出会い恋に落ちた。


アストラットのエレインは、ランスロットに自分の赤いスカーフを身に付けて槍試合に出るように頼む。


こうした行為は恋愛感情だけを表現するものではないが、騎士が試合に参加する時につけるスカーフは、母や姉や妹、妻、王妃などの女主人、友人なら二人といない存在、そういった名誉を守るべき唯一無二の女性のものであることが通例であった。



どうしても身分を隠して参加したかったランスロットは、それも変装の助けになると考えてアストラットのエレインのスカーフを身につける。




想いが届いたと勘違いしたアストラットのエレインは、ランスロットが試合で負った傷を献身的に看病し幸せな未来を想像した。




しかし、傷の癒えたランスロットがアストラットのエレインに振り向かずキャメロットに帰ってしまうと、アストラットのエレインは食事も取らず、睡眠もとらず、悲しみのあまり絶命してしまう。
アストラット

その後、ランスロットへの手紙を握り締めたエレインの遺骸は小船に乗ってキャメロットへ流れてくる。



グィネヴィアはアストラットのエレインの遺体を目にすると「美しい人」と声をもらした。









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4.世にも醜い貴婦人

アーサー王が世にも醜い貴婦人に助けられた時に「どんなものでも与える。」と約束すると、世にも醜い貴婦人は「円卓の騎士」から夫が欲しいと答えた。


困り果てたアーサー王が、その事情を「円卓の騎士」に話すと、ひとまず皆でその世にも醜い貴婦人に挨拶に行くことにした。



世にも醜い貴婦人は、片目が潰れ、歯は何本も欠けており、ヒゲが生え、縮れた白髪が不格好に伸び、さらに悪臭も放ち、名をラグネルといった。


「円卓の騎士」は皆、アーサー王に対する高い忠誠心を持っていたが、ラグネルのあまりに醜い容姿に皆、尻込みをした。



誰もがバツ悪く視線を泳がせる中で、ガウェインだけはジッとラグネルを見据えていた。


世にも醜い貴婦人

ガウェインはラグネルの瞳に潜む哀愁と気高さを感じ、深い同情と計り知れない尊敬を抱くのであった。

そして、ガウェインは名乗り出た。
「ラグネルよ。私の妻になって下さるか?」



そうして、結婚式が予定され、一同はラグネルを連れてキャメロット城に引き返した。

あのガウェインの妻となる女の醜さに城内は大きくザワついた。
ガウェインに憧れる婦女子達からは悲鳴すらもれていた。




結婚式の前日の夜、ガウェインとラグネルが二人きりになると、ラグネルの姿は若く光り輝くほどに美しくなっていた。


ラグネル - コピーラグネルは「これが私の本当の姿です。私はあの世にも醜い姿で愛してくれる男性が現れると、昼と夜のどちらかだけ元の姿でいられるのです。選んで下さい。」と言った。


ガウェインは「では、昼だ。愛する妻が城内で見下されるのは面白くない。私はオマエを愛しているから夜は醜くても構わない。」と返事した。


それに対してラグネルは「あなたは私に愛する夫の前で醜くいろと言うのですか?」と返した。




ガウェインは「では、オマエが好きな方が私の答えだ。」と言った。



するとラグネルは「それでは昼と夜の両方に致します。私の呪いは愛してくれる男性が現れると昼と夜のどちらか、そして、その男性が騎士らしく私の名誉を守ってくれたら昼も夜も両方、元の姿に戻れるというものでした。」と答えた。



こうして、ラグネルは完全に元の姿に戻るのであった。










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アーサー・ペンドラゴン

Author:アーサー・ペンドラゴン
「アーサー王伝説」関連の物語は著書によって、内容も登場人物の設定までも変わりますが、統一性の高いものを優先しつつ、ストーリーに矛盾や無理が生じにくいように一連の流れを書いてみました。

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